水の話-温室栽培

 年中快適な温度に保たれている住まい、季節を問わず食べることができるさまざまな野菜や果物。部屋の中を、1年中美しい花で飾ることさえできるように、日本中から季節感が薄らいでしまったように思われます。こうした変化は一つには温室栽培の普及によるところが大きいようです。そうした中で、自然農法とか有機栽培といわれる方法で露地栽培された作物が、消費者の人気を得ています。温室栽培でも有機栽培を取り入れるところも増えています。また、水耕栽培といわれる方法で作られた野菜なども目につきます。


温室栽培
季節を失くした野菜や果物
土を離れて育つ植物―水耕栽培


●取材協力
・株式会社M式水耕研究所
・岡野邦夫氏
(農林水産省野菜・茶業試験場 施設生産部栽培システム研究室室長・農学博士)
・栗田高治(JAにしみの海津トマト部会)
・有限会社サンフレッシュ海津
・JAにしみの(岐阜県海津町)
・ヤマザキ洋蘭店(愛知県岡崎市)

●参考文献
・「アグリデザイン―空中菜園」(村井邦彦)化学工業日報社
・「土の危機」(小山雄生)読売科学選書
・「土の100不思議」(社団法人日本林業技術協会)東京書籍
・「トマトが一株に一万一千個なる―ハイポニカ農法の秘密」(渡部靖樹)ビジネス社
・「農業および園芸―第75巻 第1号、第2号」
・「有機栽培の基礎知識」(西尾道徳著)農産漁村文化協会
・「養液栽培研究会10周年」(養液栽培研究会)
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