水の話-特集炭

お正月に火鉢を囲み、家族揃っておもちを焼く。そんな光景がほんの数十年前まで、日本中の家庭ではごく普通に見られました。火鉢の中には真っ赤に燃えた炭、そして、普段はその上に鉄瓶かやかんが置かれていました。こたつの熱源にも炭がつかわれていました。もちろん料理にも炭は使われていたのです。ところが、ガスや電気の普及でいつしか炭は家庭から消えていきました。茶道やうなぎ屋さんなど、ごく限られたところで使われているだけでした。その炭が、最近になって、再び見直されています。


炭と日本の文化
炭の持つ不思議な力
炭焼が山を耕す


●取材協力
・勝股文夫氏(南部川村備長炭生産者組合組合長)
・(株)紀州俵炭屋(名古屋市)
・通産省工業技術院名古屋工業技術研究所
融合材料部環境技術研究室 理学博士 松井春夫氏
融合材料部環境技術研究室 主任研究官 山本哲夫氏
・原幸男氏・原正昭氏(和歌山県・南部川村)
・(有)フジヤス産業(名古屋市)
・南部川村森林組合(和歌山県)
・南部川村役場産業振興課(和歌山県)

●参考資料
・「イオン体内革命」山野井昇 廣済堂出版
・「活性炭のはなし」立本英機 日刊工業新聞社
・「驚異の炭素」大谷杉郎 ダイヤモンド
・「森林の不思議」谷田貝光克 現代書林
・「炭の神秘」岸本定吉監修 ディーエイチシー
・「炭焼革命」杉浦銀治 牧野出版
・「電磁波の正体と恐怖」小山寿 河出書房新社
・「木炭の可能性を探る」田中淳夫 農林経済9099号、9100号
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