しかし、目が細かいということは、臭いは吸着しても、ミクロン単位の汚れしか濾過できないということです。最初のうちは水がきれいになっても、やがては目詰まりを起こしてしまいます。ということは、水をきれいにする理由が他にもあるのでしょうか。炭の微細な穴は、濾過以外にも大きな働きをします。というのも、この穴は微生物にとって格好のすみかになるのです。炭には微生物の生存にとって必要な無機成分が含まれているからです。つまり、炭による水の浄化は濾過とともに、微生物による有機物の分解によることが大きいのです。
最近は炭による水の浄化を試みるところが増えていますが、たんに汚れた水の中へ炭を入れておくだけでは、必ずしもきれいにはなりません。ある程度濾過した水を通すことが、炭の働きをより効果的にするのです。
|
|
|
炭による水質浄化機能を利用した水処理も各地で試みられています。フジクリーンでも水処理の最終工程で炭を使った処理方式や、活性炭吸着装置などを採用しています。
|
|