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元日の朝に汲む水を若水とか初水と呼び、この水には神聖な力が宿るとされています。冬ざれた景色のなか、釣瓶を下ろして汲み上げる冷たい朝の水に、人は無事に1年を過ごし新たな年を迎える喜びを感じたことでしょう。元日の朝、いくら水道の蛇口をひねっても神聖な気分は味わえません。かといって、最近は一般の家庭で使われている井戸そのものを見かけることが少なくなりました。 |
●取材協力
・稲 貴夫氏(神社本庁教学研究所調査課)
・織田美弘氏(愛知県南設楽郡鳳来町役場水道環境課長)
・鶴岡正幸氏(袖ヶ浦市郷土博物館社会教育指導員)
・夏目康嗣氏(愛知県南設楽郡鳳来町)
・村井幸治氏(村井産業株式会社)
●参考文献
・「井戸と水みち」北斗出版
・「古事記への旅」NHKブックス
・「古事類苑」吉川弘文館
・「地下水の世界」NHKブックス
・「日本の上水」新人物往来社
・「ポンプ随想」信山社
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