水の話-アサリ

 腰まで海に浸った漁師がアサリ漁に励んでいます。ここは沖合2~300メートルの干潟の中です。潮が引くとかなり沖まで遠浅の海が広がります。
潮が引いた砂浜でも多くの人が潮干狩りをしています。砂を掘り返すと様々な生き物が現われます。それらの中で代表的ともいえる生き物がアサリです。アサリは昔から人々の食料として親しまれてきたばかりか、海の浄化の役割を担ってきました。


アサリ
砂の中から、静かに海を見つめる浅瀬の住民
海と川がもたらしてくれる庶民の味


●取材協力
・愛知県水産試験場
・平野昌弘氏(愛知県一色町在住―アサリ漁師)
・名古屋市博物館

●参考文献
・「貝」 ものと人間の文化史I・II・III 法政大学出版局
・「貝」 標準原色図鑑全集 保育社
・「貝のパラダイス」 東海大学出版会
・「食の万葉集」 中公新書
・「日本食生活史」 吉川弘文館
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