ビオトープが静かなブームとなっています。本来の自然の生態系を取り戻そうと、一般的には水辺空間を中心にして作られています。もちろん、そこへ持ち込む動植物は、もともとその地域にいたものであって、外来種のタイリクバラタナゴやホテイアオイなどの魚や植物などではありません。
こうした水辺空間の中で、子供たちに人気が高いものとしてトンボの幼虫ヤゴがいます。ヤゴには尻尾のあるものとないものがいます。尻尾のあるヤゴはイトトンボの仲間で、尻尾に見えるのはエラです。ヤンマなどのヤゴにはエラが見えませんが、実は腸の中にエラがあり、お尻から水を吸い込んで呼吸しているのです。
他にもタガメ、タイコウチ、ミズカマキリのようにお尻のところに尻尾のような呼吸管を持ち、シュノーケルのようにして空気を直接呼吸するもの、お尻やお腹に泡をつけ、水中ボンベのようにして呼吸をするゲンゴロウや皮膚呼吸をするカワゲラなどがいます。タイコウチ、ミズカマキリは水中で越冬します。空気呼吸だけでは窒息するため、皮膚呼吸も行っているのではないかといわれています。 |
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トンボの幼虫はヤゴと呼ばれ、水の中で生活します。当然、トンボは水生昆虫です。トンボは翅の形などからイトトンボの仲間とヤンマなどの仲間に分けられ、ヤゴの姿もかなり違います。 |
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