日本列島はユーラシアプレートと北米プレートの下へ太平洋プレートとフィリピン海プレートが沈み込む境界の上に形づくられています。プレートが沈み込む境界には海溝(トラフ)と呼ばれる深い地形がつくられます。
静岡県の伊豆半島と御前崎の南端を結ぶ海岸線で囲まれた湾が駿河湾で、最も深い湾口部の水深は2,500m、湾中央部の水深は1,500mにも達し、日本一深い湾として知られています。ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界が南海トラフで、その東北端を駿河トラフと呼び、駿河湾内へ達しているために深海となっているのです。
近い将来発生すると予測されている東海地震の震源域とされるのがこの駿河トラフです。南海地震は四国沖から紀伊半島沖の南海トラフ沿いに発生する地震で、紀伊半島沖から駿河トラフの間で発生する地震を東南海地震と呼んでいます。
駿河湾は湾口が大きく開き、非常に深い水深をもっているのが特徴です。体長が3mを超える世界最大のタカアシガニや古代ザメの一種とされるミツクリザメといった深海の生物やサクラエビなどをはじめとした魚介類の種類は豊富です。 |