帰化水草の中で、よく見かけるのがホテイアオイです。英語ではウォータヒヤシンスと呼び、青紫色の美しい花を咲かせます。明治時代に南アメリカから持ち込まれましたが、繁殖力が強いために河川や湖にはびこり、公害雑草として、駆除の対象にされました。しかし、繁殖力が強いということは水の汚れの元にもなっている栄養分を、たくさん吸収するということです。水質浄化に役立てようとの研究も行われています。
オオカナダモは熱帯魚店などで、アナカリスの名で売られています。これも汚れた水や低水温にも強いため、日本中の池や湖で繁殖しています。同じ種類のコカナダモも大繁殖するため、日本に昔からあったクロモの生育が脅かされています。ハゴロモモといえば、いかにも日本的な水草のようですが、これも帰化植物で、別名をフサジュンサイといい、熱帯魚店などではガボンバの名前で売られています。 |
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ホテイアオイ
繁殖力が強いため害草といわれたこともありますが、窒素、リンなどを吸収する働きが強いため、水質浄化に役立てる研究も行われています。 |
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