現在、野生のコウノトリが生息しているのは、ロシアのアムール川中流域や中国の黒龍江省などで、やはり数が減少し、2,500羽から4,000羽程度とされています。減少している理由は生息に適した自然環境の減少が大きいと考えられています。
世界的にもコウノトリが減少している中で、日本で飼育されているコウノトリは繁殖をしていました。当初のコウノトリを復活させる目的は達成されました。次に増えたコウノトリをどうするのかといった議論が行われるようになってきました。方向性としては大きく分けて2つありました。野生へ帰すのか、それとも施設の中で飼育を続けていくのかです。結論は野生へ帰すことになりました。
コウノトリを野生復帰させるには飼育、繁殖させ、放鳥させればいいというものではありません。何よりも重要なことはコウノトリが暮らすことのできる自然環境を整備することです。 |