山が魚を育てると言われます。山に降った雨は地中の有機物などを溶かし込み、川となって海へ運ぶからです。汽水湖は、それらの有機物が一気に海へ流れ出る前に、溜めておくという働きをします。その上、水深の浅い場合が多く、底の方まで太陽のエネルギーが届きます。その結果、非常に栄養分の豊富な水域を形作るのです。豊かな栄養は植物プランクトンを育て、さらにそれをエサとする動物プランクトンを繁殖させます。動物プランクトンが増えれば、当然、多くの魚介類が集まってきます。また、魚介類を目当てとした鳥たちもたくさん集まります。汽水湖は生き物たちにとっては、まさに豊かな楽園なのです。
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汽水域の川底の様子
(三重県・揖斐川)
上流域や中流域と違い、川底には泥がたくさんあることがわかります。
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