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干潟は河口で形成されるのが一般的で、塩分濃度の変化を受けます。干潮時に泥を掘ってみると、いろいろな生き物がすんでいることが分かります。写真はオオノガイ。
(写真提供:須山知香氏)
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シジミは低塩分の中に入ると浸透圧を下げ、塩分が高いときは浸透圧を上げて、体の中と外の浸透圧を等しくします。このときアミノ酸が重要な役割を果たしていることが最近の研究で明らかにされています。シジミを真水の中へ入れると体内のアミノ酸をどんどん放出し、海水中ではアミノ酸を大量に作りだすのです。そして、海水中ではシジミは24時間でアミノ酸を5倍も増やします。
アミノ酸はうまみの成分としてよく知られています。つまり、シジミは料理する前に砂出しをしますが、真水で砂出しするとアミノ酸が減り、まずくなってしまいます。逆に塩水を使えば、よりおいしくなってきます。
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