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昔の上水に使われた設備
竹で作られた樋の接続部分は木をくりぬいた「枕」という物で繋ぎあわされました。左の写真は溜井戸。(滋賀県近江八幡市) |
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そこで盛んに作られたのが上水(上水道)です。とはいえ、川や池の水を濾過も沈殿もせずにそのまま引いてきただけのものでした。一般市民の飲料用を目的につくられた上水で一番古いのが神田上水(東京都)とされています。水源は湧水によって7つの池があったという「井の頭池」でした。その後、近江八幡(滋賀県)、赤穂(兵庫県)、福山(広島県)、桑名(三重県)、高松(香川県)、水戸(茨城県)、鹿児島(鹿児島県)などでも飲料用を目的とした上水が作られていきました。これらの上水は水源からは掘割を通して、市街地では石や木で作られた樋を地中に埋め込んで配水されました。そして、導水管の途中に桝を設け、そこから水を汲み上げました。この桝は「溜井戸」とも呼ばれています。 |