兼六園を守る水
隧道を通り抜けた辰巳用水の水量はかなり豊富です。静かな林の中や田畑の横を流れます。用水の脇には遊歩道がつくられているところもあります。約400年前につくられた辰巳用水は掘削された当時の隧道をそのまま使い、ルートも変わらず兼六園の入口まで流れています。途中で小立野台地の田畑を潤すために分流しながら流れてくるため、水量はかなり減っています。
兼六園の入口まで達した辰巳用水ですが、現在は兼六園の中へは流れていません。実は戦後になって市街地化が進み、用水の水が汚れる心配があったため、辰巳用水の下に別の導水管を埋設し、兼六園には常に上流のきれいな水が給水されるようになったのです。
平成元年から金沢市制100周年事業として整備された辰巳用水遊歩道。果樹園のゾーン、森林のゾーン、竹林のゾーンに分かれています。
金沢の用水の水源としては犀川が多く、次いで浅野川となっています。写真は浅野川の上流。
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