フィリピン新排水基準達成をめざした浄化槽技術の活用 JICA中小企業・SDGsビジネス支援事業 案件化調査
フジクリーン工業株式会社(本社:名古屋市、代表取締役社長:後藤雅司)は、2022年11月から独立行政法人国際協力機構(JICA)より業務委託を請けたフィリピン国バギオ市を対象とした「新排水基準に対応した浄化槽技術による効率的かつ持続的な下水インフラ整備に関する案件化調査」を実施しています。弊社の浄化槽技術を活用し、分散型排水処理システムと下水道の組み合わせによって、効率的かつ持続的な下水処理インフラの整備を実現し、フィリピン国新排水基準の達成を目指しています。
7月5日には、バギオ市において本調査に関するワークショップが行われ、バギオ市長、環境天然資源省(DENR)、保健省(DOH)をはじめとする約50名が参加されました。
ワークショップでは、弊社から、分散型排水処理システムである浄化槽の有効性や優位性、下水道との組み合わせによる効率の良い面的整備の必要性、さらに浄化槽を活用することによる環境影響について説明をしました。さらにバギオ市長より、「バギオ市においても、今後は積極的に水質改善対策に向き合う必要がある」というスピーチがありました。質疑応答では、コストや衛生面における貢献度やフィリピン国内での実績、浄化槽導入および管理の費用負担体制など、多くの質問があり、本調査に対し高い関心と期待を寄せていただきました。
本調査の終了は2023年11月(予定)ですが、調査終了後もAsian Development Bankと協調し、バギオ市にて浄化槽と集合下水道を組み合わせた整備計画を進めていきます。
フィリピンでは、汚水処理施設の整備が十分に進んでおらず、汚水が適切に処理されないまま河川等に放流されているという課題があります。日本も過去には水質汚濁に取り組み、浄化槽もその改善の一部を担いました。フィリピンでも同様に、浄化槽技術を活用して水環境の改善につなげることは可能であり、弊社はそのために尽力していきます。
独立行政法人国際協力機構(JICA)の2021年度第二回「中小企業・SDGsビジネス支援事業」に採択(弊社Webサイト新着情報)
https://www.fujiclean.co.jp/news/detail/106?cat=all&y=2022
独立行政法人 国際協力機構(JICA)について
「中小企業・SDGsビジネス支援事業」
https://www.jica.go.jp/priv_partner/activities/index.html