会社情報
2024.09.06

フィリピンの持続可能な下水インフラ整備を浄化槽で推進

JICA、バギオ市との3者間による実証事業開始に向けた協議議事録署名式を実施

フジクリーン工業株式会社(本社:名古屋市千種区、代表取締役社長:後藤雅司)は、国際協力機構(JICA)が実施する「中小企業・ SDG s ビジネス支援事業」に採択された「フィリピン国浄化槽技術による効率的かつ持続的な下水インフラ整備に関する普及・実証・ビジネス化事業」において、JICAおよびフィリピン国バギオ市、フジクリーン工業との3者間にて調査開始の合意に至り、2024年8月27日、バギオ市にて協議議事録(Minutes of Meeting:M/M)の署名式が行われました。

署名式の様子

写真左  バギオ市長Benjamin B. Magalong氏(左) 弊社海外事業部執行役員 田畑(右)

写真右  バギオ市副市長Faustino Olowan氏(中央) JICAフィリピン事務所所長坂本氏(右)

 

この事業は、フィリピン国の新排水基準に適合する浄化槽技術を実証し、効率的かつ持続可能な下水インフラの整備を目指すものです。具体的には、バギオ市に設置した弊社の浄化槽の運転状況の確認や水質分析、現地に対する維持管理指導を行います。これにより、フィリピン全土で新排水処理基準に適合する性能を実証します。さらに製品・技術に対する信頼性を向上させ、浄化槽の利点が広く認知されることで、浄化槽の販路拡大を目指します。さらに下水道整備計画地域においては、下水道と浄化槽を組み合わせることで早期かつ効率的なインフラ整備が可能になります。

 

事業の背景と目的

フィリピンでは、人口増加や都市化に伴う公共水域の水質悪化が深刻化しています。特に、腐敗槽(セプティックタンク)が広く普及しているため、し尿排水による有機汚濁やアンモニア性窒素汚濁が大きな問題となっています。本事業を通して浄化槽の普及を図り、このような課題解決の貢献を目指します。

 

浄化槽システムへの期待

浄化槽システムは、地形条件に左右されることなく分散型の汚水処理が可能です。そのため、バギオ市のような山間部や、下水処理施設の建設に利用可能な土地が少なく下水道暗渠の発展が容易ではない地域への導入が可能です。弊社は本事業を通じて、浄化槽の信頼性と認知度を向上させ、東南アジア全域での浄化槽普及につなげます。

 

本事業は、「すべての人に健康と福祉を」、「安全な水とトイレを世界中に」、「産業と技術革新の基盤を作ろう」といったSDGs達成への貢献が期待されています。弊社は新たなビジネスモデルの創出を通じて、地域社会の持続的発展に貢献します。

 

 

フィリピンでの施工実績 

建築用途:寮
建築用途:事務所
建築用途:ファストフード店

JICAについて https://www.jica.go.jp/about/index.html

 

JICA中部Webサイト

独立行政法人国際協力機構(JICA)水質汚濁の改善を浄化槽で!フジクリーン工業株式会社(愛知県名古屋市)

https://www.jica.go.jp/domestic/chubu/information/topics/2024/1550476_52346.html

会社概要

●社名 フジクリーン工業株式会社 ●本社所在地 名古屋市千種区今池四丁目1番4号 

●代表者 代表取締役社長 後藤 雅司 ●設立 昭和36年2月16日 ●資本金3億円  ●売上高220億円 

●事業内容 浄化槽製造・販売・設計・施工、ブロワ販売 など 

≪このリリースに関するお問合せ先≫

フジクリーン工業株式会社 http://www.fujiclean.co.jp/

海外事業部営業課 052-733-0863 担当:前田

総務部      052-733-0325 担当:鈴木 090-5431-7677