フジクリーンのSDGsへの
取り組み
サステナビリティの考え方に基づいて実施した取り組みや事例をSDGsの観点から紹介します。
企業理念を通してフジクリーンが目指す未来とSDGsが掲げる目標には深い結びつきがあると考えています。SDGsの精神を理解し、その達成に向けてこれからも取り組みを続けていきます。
水環境の改善
アメリカ アラバマ州 Black Belt Unincorporated Wastewater Programへの参画
アラバマ州ラウンズ郡では、排水処理施設の未整備により衛生環境が悪化。それを解決するため、州の公衆衛生局がプロジェクトを立ち上げ、フジクリーンも参画しました。高度な排水処理ができるシステムによって、衛生課題の解決に取り組んでいます。
フィリピンボホール島 大型浄化槽導入による環境と臭気の課題解決
ビサヤ諸島に位置するボホール島、州の旧庁舎に大型浄化槽PCN型を導入。従来セプティックタンクでの排水処理で発生していた悪臭課題を改善しました。さらに放流水は植栽散水などに再利用し、憩いの場としての環境整備も実現しました。
アメリカ ニューヨーク州サフォーク郡ロングアイランドSeptic Improvement Programへの参画
ニューヨーク州ロングアイランドでは、セプティックタンクの使用と人口増大の影響から沿岸海域の汚染が深刻化し、名産品である貝の漁獲量が激減。サフォーク郡は、その対策プログラムを立ち上げ排水処理装置更新を後押ししています。フジクリーンも参画し、海を守る取り組みを進めています。
湖沼や内海などの閉鎖性水域の富栄養化を食い止める浄化槽
閉鎖性水域の水質改善には、生活排水に含まれる窒素・リンの除去が不可欠です。フジクリーンでは、2002年に窒素・リンの同時除去が可能な浄化槽CRX型を開発し、茨城県霞ケ浦などをはじめ、湖沼などの持続的な水質改善の一端を担っています。
社会基盤の形成への貢献
世界遺産ベトナムハロン湾に浮かぶTiptop島への浄化槽導入
ハロン湾は、世界遺産に登録された観光地です。島が点在するという地形から、下水道の敷設は非現実的です。さらに産業や人口増加による湾の水質汚染の懸念もありました。そこで分散型汚水処理装置という特性から浄化槽を設置し、汚水処理による社会基盤の整備と水質改善に貢献しています。
オーストラリア クイーンズランド州 フレーザー島に大型浄化槽を導入
世界最大の砂の島として世界遺産登録されるフレーザー島。島のクガリキャンプ場に大型浄化槽を設置しました。下水道敷設が困難である島の汚水を下水道と同等の水質に処理し、海とビーチの美しい景観の維持に貢献しています。
地震に強い浄化槽
浄化槽は、分散処理という特性から被災した際でも早期復旧が可能で、地震への対応力が高いといわれています。また設置工期も短く、応急仮設住宅の汚水処理施設として早期設置が可能です。東日本大震災や熊本地震でも仮設住宅に浄化槽を導入し、衛生的な暮らしの提供に貢献しました。
青森県での「下水道クイックプロジェクト」
青森県の県立自然公園に「下水道クイックプロジェクト」としてFGU型が導入されました。人口減少や地域特性に応じて汚水処理施設を導入でき、「小さな下水処理施設」として汚水処理の地域格差解消の一助となっています。
※下水道クイックプロジェクト:人口減少など地域の実情に応じ、低コストで早期かつ効率的に汚水処理施設整備を可能にするいくつかの手法を検証し一般化する取り組み。フジクリーンのFGU型は「工場製作型極小規模処理施設(接触酸化型)」として技術の一般化が認められています。
環境に優しいモノづくり
温室効果ガス削減への取り組み
自社工場の製造において、温室効果ガス排出量の経年変化を把握し、企業活動の管理につなげています。また製造した製品は、トラックに2段積みにして運搬。運搬回数を減らし、物流に対する温室効果ガスの削減に努めています。
心地よく働くことができる工場を目指して
製造現場における負荷軽減のため、工場の作業ごとに負荷を測定し数値化、目標数値を設定し、定期的に確認しています。高負荷である暑さに対し、スポット空調やシートシャッターを導入し労働環境を改善するなど、心地よくモノづくりができる環境整備に力を入れています。
働きがいの向上
人事ポリシー
採用・配置・教育・評価・報酬・働き方の6つの観点からポリシーを策定しています。例えば採用では「年齢、性別、国籍、新卒・中途に関係なく優秀な人材を採用する」とし、積極的に多様な人材をメンバーに迎え入れています。
キャリアについて
社員区分の変更や、選択定年制の導入などそれぞれのライフステージに合わせたキャリア形成が可能です。フジクリーンでは、社員一人ひとりの意思を尊重しており、制度においては多様な働き方の選択肢を整えることを大切にしています。
- ・社員区分(ナショナル・エリア)の変更希望の申告
- ・61~65歳での選択定年制
- ・60歳以上の短時間勤務 など