オホーツク海に面した標津町。20数キロ先に見える島影は国後島です。知床半島の山々も波の向こうに見えています。浜辺にはハマナスが赤い実をたくさんつけています。もの悲しい海鳥の声が、風に乗って聞こえてきます。いやが上でも、北の国を意識してしまいます。しかし、ここはサケの漁獲高日本一の町。サーモン科学館をはじめ、サケにまつわる施設もたくさんつくられています。サケのふ化放流事業も古くから行われてきました。その事業で一番最初に行われるのが、サケの捕獲作業です。 |
元伊茶仁捕獲採卵場勤務
大菅豊市さん
大正9年4月30日生まれ。北海道標津町にある北海道さけます増殖事業協会根室支所・伊茶仁捕獲採卵場で、現場責任者として30年以上にわたり、サケの捕獲事業に携わる。 |