伝統的な染料の材料は、ほとんどが漢方薬として使われているものです。しかし、植物の大半は草木染の材料となるため、最近はラベンダーや野菜、果物なども使われています。 |
伝統的に使われてきた天然染料の多くは、簡単に手に入りにくいものがたくさんありますが、身のまわりにある植物は、ほとんどが天然染料として使えるものばかりです。たとえば台所にある野菜も果物も、染料の材料として使えるのです。玉ネギの皮などもそのまま捨てるのではなく、陰干しにしてとっておき、必要なときに染料を抽出することが可能です。ただし、色によって色素の抽出や染色の方法が異なります。
色素の抽出方法は、材料を細かく砕き、水に浸けるか煮沸します。それでだめなら水を煮沸したところへ酢酸かアルカリなどを加えます。ほとんどの材料はこうした方法のいずれかで色素を抽出できます。そして抽出方法に応じた染色方法を選ぶのです。
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