早朝のエリ漁。かつては竹簀でつくられていたエリも、いまでは落とし網が使われています。
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つぼのところへ着くと、3隻の船で取り囲み、網を上の方へ引き上げていきます。しばらくすると網の中に小さな魚がいっぱいいるのが分かります。4〜5cmの仔アユでした。十分に引き上げたところで、タモですくいとっては船の水槽へと移します。よく見ると、仔アユに比べるとかなり大きな魚が混じっています。「ワカサギだよ。去年はもっと多かったね。5〜6年前まで、エリの中にワカサギが入っとることなどまずなかったね。もともと琵琶湖にはおらんかった魚だからね。昔、食料増産ということで放流したことがあるというけど、うまくいかんかったと聞いています。それが、なんでか知らんが急に増えだしたんです」。
エリに入るのは、ワカサギだけではありません。ブラックバスも、最近はよく入り込んでいます。
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